レザーワーク日記: 1月 2010

2010年1月14日木曜日

ウォレット

WALLET

WALLET=財布だと思っていましたが
調べてみると、「札入れ・書類入れ」となっていました

財布も「財を入れる・布」と言う意味ではないでしょうか

何気なく使ってた言葉ですが「なるほど」です。

今は財に当てはまる物は
札・硬貨・カード
この3種だと思います

財が入るものですから、良い物を作らねば
日々考察しています。



私がウォレットに出会ったのは

16歳の頃だったと思います。

就職し、バイクに乗り始めた頃

ある1人のバイカーの尻ポケットに刺さっている

WALLETに目が行きました。

ベルトからロープでつながっている財布に

一目惚れです

次の休みの日に上野のバイク街に行き

WALLETを探しに行きました

ビックリです・・・驚愕の値段に

就職していても手が出ませんでした

妥協して確か8000円台のWALLETを購入

ベルトループ・チェーン・WALLET
3点セット

2年使用し会社で盗難にあいました

今はWALLETの構造がどうなっていたか

思い出せません。

新しいWALLETを探して

本やお店を探しました

ビックリです・・・驚愕の値段に

奮発して2~3万の財布を捜していましたが

見るもの全て10万を軽く超える物ばかり

製造会社に勤めており、昔から何か作る事が好きな
性分で見る目は少し有ったかも知れません

縫い目を見ると
ミシン縫いによくある大きな穴と細い糸

革を見ると
薄くてペナペナ・コバ切りっぱなし

カード入れ
一枚革に切れ込みを入れただけ

この3点を排除するだけで高額になります。



「だったら俺にも作れるんじゃないか?」



簡単な甘い考えです。

それから3ヶ月と3万を費やし

WALLET1号完成

今考えるとヒドイ!

良い革を使ってるが使えない

財布の大きさ・内部の構造・デザイン
今考えても、最悪です

1ヶ月と使えませんでした



そこから意地でも使えるWALLETを目指し

普通に使えるWALLETが出来た時には

あの頃手が届かなかったWALLETが

幾つも購入できる金額を費やしました

あれから十数年

現在に至ります

現在もデザインと構造を考える日々です